私たちは様々な電気製品を利用する際に、電源パックなどの付属品が同梱されている場合があります。これはその電気製品を使用する際には同梱の電源パックを利用してくださいということを意味します。このように多くの電化製品などでは接続する機器などについて規格が決まっており、それにあったものを使用するということが求められます。そのようにすることで、電化製品が正常に動作するということは保証されるわけです。
しかし電化製品の使用をあらかじめ想定されたものと異なるように利用したいと思う際には、本来の規格と合わない器具を利用したいという場合がありえます。このように本来想定していない用途で電化製品を利用する際、電化製品が動作するために必要な調整を行うような器具を電化製品と付属品との間に挿入することがあります。そのような器具の事をカスタムソケットと呼びます。カスタムソケットという名前は、直接接続することができないようなものを、接続できるように特別に作られたものというような意味合いを含みます。
このようなカスタムソケットの利用については、本来電子基板上では想定されていないような半導体集積回路装着する際に用いられるということがよく知られています。特に従来品の電子基板上に、新たに開発された半導体集積回路パッケージを装着して性能向上を図る際によく用いられる方法です。このような方式で電子機器のチューンナップを行うということは、新製品が出るまでの暫定的な措置としてよく行われることです。