検査治具は、モノづくりの現場で検査を容易なものにする、検査品質を高める効果を期待できるなどの特徴を持つツールです。10名の目視検査は、それを実施する人の技量などにより速度や正確さなどが変わるけれども、検査治具は誰が行っても同じ結果になるよう工夫が行われている道具になるので、10名の作業人数で行っても結果が異なることはない、このようなメリットがあります。電子機器を製造する工場などの場合も、通電検査などで検査治具が役立てられています。通電検査は、製品を組み立てて状態で行われる最終検査とプリント基板ごとに行われる単体検査などがあります。
組み立てが行われた場合は電源コンセントにプラグを差し込み通電、必要な機能を動かして動作確認などの方法で行うことができます。しかし、プリント基板単体の場合は電源の供給や操作し維持などを与えるための専用ツールが必須になります。このとき利用する専用ツールが検査治具でありパソコンと接続して指示を与える、その指示に対してどのような反応があるのかモニターで確認するなどのやり方で検査が行われます。もちろん、パソコンを使うことなく検査治具に付いているメニューやボタンを利用して行う方法もありますが、基板単体での動作確認はこのようなツールが必要であること、単体で検査を行って不具合が見つかれば組み立てにおける工数を削減できたり不具合箇所の特定を容易に行えるなどのメリットに繋げることができます。